今、欧米では「バブル・ティー(Bubble tea)」が大ブームを巻き起こしている。これは、台湾のタピオカミルクティーが発明されて以来の偉業であるが、このキラキラと黒光る真珠の最古の姿を皆さんはご存知だろうか。
台南の四草街道の椰庭に位置し、養魚池を改造して建てられた景観レストラン。一見外見は素朴な造りであるが、オーナーの曾清承(ツォン・チン チォン)は、先代から続けてきた製法を踏襲し伝統的な手作りタピオカの味を守り続けているのだ。

1950~60年代の頃までに遡れば、先代である清承さんの父親は、魚類養殖業を営んでいた。しかし、四草地区の養殖池は冬になれば水位が下がるため、仕事ができなくなってしまうことが多々あるのだ。父の当時の姿について清承さんは「家計のために、父はタピオカを作り始め、竹かごいっぱいの白いタピオカを天秤棒で担いで、町に行ってはデザートとして売っていました。」と語っていた。

以下、曾さんが教えてくれた昔ながらのタピオカ製造法の手順である。
まずは、真っ白なサツマイモ粉を細目の粉ふるいに丁寧にかける。次に、手のひらで優しく底に円を描くように混ぜ、塊を作っていく。そうすると、粉状が次第に粒状になっていく。最後にその粒状を透明になるまで茹でることで、透き通った白いタピオカが出来上がるのだ。
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スプーンでタピオカを掬い上げ、かき氷の上に乗せる。その佇まいは光輝き、キャビアのような高級感さえも覚えてしまう。現代社会において、タピオカは既に一般的な庶民の食べ物として定着しているが、一世代前の安平の住民にとって、タピオカは蒸し暑い夏の救いの手ともいえる珍味だったのだ。
おすすめスポット
椰庭景觀餐廳(椰庭景観レストラン)
台南市安南区四草大道261号
06-2840988
椰庭蠢手工粉圓(椰庭手作りタピオカ)
台南市安南区安平路150-5号

安平小鎮What’s in
一期一会のカラスミ
丸奇号カラスミ店のオーナーの呉天祥(ウー・ティェン シィァン)さんの休日は、陶芸を嗜んだり、コミュニティ活動に参加したりしている。なぜなら、いつ帰ってくるかわからない野生のボラの回遊と、養殖のボラの成長を待たなければ、商いを始められないからだ。天祥さんのカラスミは、捕獲から塩漬け、そして日干しまで、約15日の時間をかけてようやく開店できる。完成間近になると公式HPでオープン日の告知を行い、買い手に早めの購入を呼びかけている。野生のボラは、一匹一匹の大きさが異なり、濃厚で香りが鼻に残るのが特徴で、満を持した養殖ボラは、豊富な魚油が、口の中で舌にとろけるのが特徴である。この2つのボラには各々のニーズがあるが、天祥さんは、品質を保つことが最も重要だと語っていた。
漁光島藝術節(漁光島芸術フェスティバル)
漁光大橋から見える当時の参加者たちが作った魚旗(日本で言うところの鯉のぼり)が放つ輝かしい光は、漁光島芸術フェスティバルの始まりを示している。漁光島芸術フェスティバルは二年間の準備期間を経て2017年11月に催された。防風林歩道から浜辺への道のりには、莫嘉賓(ムォ・ジャ ビン)のインスタレーション「一群螞蟻(一群のアリ)」が木々に群がり、道のりに趣きを添えられている。浜辺に着くと、イギリスの芸術家の雨果(HuGo)が、廃棄スタジオを改造し製作した「日落塔(日没タワー)」や、都市芸術工作室(Urban Art Stidio)が、漁光の美しい風景と一つのフレームに収められるように造った「跳進來! Jampin!(飛び込め!Jampin!)」などといった14のインスタレーションが設置されている。その中で、建築繁殖場(Interbreeding Field)が製作した「森境之塔(森の塔)」、「時境長廊(時間の廊下)」、「過境平台(過境プラットフォーム)」は、憩いの場やアミューズメント、エンターテイメントの場を提供している。また、観光しに来た人たちに、漁光島の環境や生態についてより知ってもらう場にもなっているのだ。
安平散歩路線
台南駅(市区バス2番線を乗車、石門裡で下車、道のり計約40分)⇒伍徳宮(徒歩約3分)⇒大員人力共同合作社(徒歩約3分)⇒模寮(徒歩約8分)⇒椰庭純手工粉圓(徒歩約12分) ⇒德記中藥行(市区バス2番線を乗車、月橋駅で下車、徒歩8分)⇒華谷理容院
*原文作者:李佳芳 微笑台湾『細感台南』より抜粋,原文出處
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心の故郷との再会 台南の街並みと人情をじっくり満喫
「再会」という風が吹く台南。台南人のみならず、台湾全土の人が幾ばくかのノスタルジアを感じる台南。訪れたことない人も、訪れたことがある人も「また来たい」と思ってしまう台南。台湾の歴史は台南から始まり、台南に訪れることは、台湾の歴史に触れるということ。また、「台南は一人では満喫できない」。なぜなら、友だちと共に楽しみ、共に分かち合える素晴らしさが台南にたくさん詰まっているからだ。
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